第1回:IoTの活用について考える

(公財)横浜企業経営支援財団 IoT窓口相談員
後藤 昌治

2018/6/27

IoTの活用状況

 最近、IoTに関するニュースを連日のように目にします。中小ものづくり企業においても、IoTを活用して生産性向上や品質安定化を図ったり、製品にIoTのしくみを取り込んでサービス化を狙ったり、その事例は着実に増えてきています。

 IoT対応の製品もたくさん見かけるようになってきました。市場には、次から次へと新製品が投入され、従来では高価だった製品も容易に手に入るようになり、また選択の幅も広がっています。

 製品のサービスレベルも向上しています。高度な専門知識がなくてもIoTシステムが構築できるようになり、従来であればITベンダーが担っていたシステム化の作業を、ユーザー企業でも比較的容易に行えるようになってきました。

 このような状況も手伝ってか、最近、IoT導入を検討している中小企業からの相談が増えています。その多くは、IoTの導入・活用方法に関することや、IoT導入を推進する人材についての相談です。

IoTを有効に活用するには

 製造現場に設備や機械を導入する際、その設備や機械の仕組みを理解したり、試しに使ったりして、自社に適しているかを確認した上で導入するのが一般的と思います。IoTの導入も例外ではありません。IoTを導入して有効に活用するには、まずは、IoTの仕組みを「知る・試す」ことが必要です。

 IoTの仕組みを知るには、モノをネットワークに「つなげる」、そこから様々なデータを「あつめる」、そして蓄積されたデータを「活用する」という3つの要素の理解が必要です(※)。この3つの要素を組み合わせて、まずは「見える化」から始め、次に「改善」、さらに「付加価値創出」を目指します。この3つのステージがIoT活用の基本的な枠組みです。

 (※)3つの要素については、次回以降改めて紹介する予定です。

 IoT導入の前にIT化が必要という話をよく聞きます。確かに社内業務のIT化も重要ですが、ものづくり企業にとっては、直接的な効果が見えにくい点は否めません。まずは「IoTを活用して直接的な改善に取り組み、そこで必要とされるITを整備する」という進め方、いわゆる「IoTファースト」というアプローチが、ものづくり企業の生産性向上には有効な取り組みと考えます。

ContactIoT導入活用に関するご相談、
全般的なお問い合わせはこちらから。