特別編1回目

テレワーク、在宅勤務で広まるオンライン会議システム ~Zoom~

(公財)横浜企業経営支援財団 IT・IoT技術アドバイザー/ものづくりコーディネーター
山崎 隆

2020/4/21

新型コロナウイルス感染拡大を受けたテレワーク・在宅勤務の動きが急速に広まっています。そうした中、オンライン会議システム Zoomが世界中で広まっており、すでにお使いの方も多いことかと思います。
ここでは、すでにお使いの方にも、まだの方にもZoom について2020年4月14日時点の状況をお伝えいたします。

オンライン会議システムには、Skypeや、AppleのFaceTime、GoogleのHangouts(Google Meetingに改名されるとのこと)、MicrosoftのTeams、CiscoのWebexなど様々ありますが、その中でZoomはその使いやすさと安定性で一番の人気となっています。

Zoom社は2019年4月にNasdaqに上場したばかりの企業ですが企業価値はすでに2兆円以上、2020年3月には3.42Mのダウンロードがなされ、一日2億人のユーザーが使っているそうです。急速な人気で今年の2月26日時点ですでに、昨年のユーザー数を超えているそうです。米国では、会議に加え、オンライン授業のツールとして小学校から大学まで使われています。コロナ感染の都市封鎖下では、知人とのコミュニケーションやパーティーにも使われ、“Zoom Weddings” という結婚式まで行われているとニュースで報じられていました。ニューヨークタイムズでは まさに“We live in Zoom Now” と報道しています。
ZoomはクラウドベースのプラットフォームでAWS(Amazon Web Services)、Microsoft Azureを併用し安定した環境を提供しています。

以下、Zoomについて紹介します。

Zoomでは、無料の“ベーシック”でも100人の参加者まで招待することができ、1対1では無制限にミーティングが行えます。ただしグループミーティングでは40分までの時間制限があります。
この時間制限を解除するためには“プロ”(月額2000円)が必要です。プロバージョンではクラウド上に1GBの録画用スペースも提供されますが、自分のローカルでも録画可能ですので、40分の時間制限を解除するために“プロ”を検討することになるかと思います。

Zoomはどのデバイス・OSでも使えます。ちなみに一番多いOSはiOS、次にAndroid、そしてWindowsとのことです。

会議の招集は、ミーティングURL、ミーティングID、パスワードをメールにて自動発信したり、ラインやSlackにミーティングURLを張り付けるだけで行うことができます。参加者が初めての人でも、ミーティングURLをクリックするだけでアプリを導入し、ミーティングID、パスワードを入れて会議に参加することが出来ます。

会議のスケジュールもでき、その内容を自分のカレンダー(私の場合はGoogle カレンダー)に自動で書き込む機能が重宝しています。

その他、様々な機能がありますが、特に便利なのが「画面の共有」でしょう。同じ資料を見ながらの会話が可能です。
また、録画機能も、会議そのものを保存し後で参加者に動画ファイル(MP4フォーマット)で共有することにより、プライバシーの配慮も必要でしょうが、議事録がわりにすることも可能です。また、会話だけでなくチャットも出来き、ファイルの共有も可能です。
iOS版では、さらに、ホワイトボードに参加者が書き込みをできたり、自分の背景を見せたくない時には、バーチャル背景で隠してしまったり、参加者が挙手できる等の面白い機能もあります。YouTubeに使い方の動画がたくさん投稿されていますので、必要に応じご覧なってください。

ただしZoomには、注意点もあります。FBI Bostonが3月30日にミーティングをハイジャックする“Zoom-bombing”という犯罪をレポートしており現在捜査が行われているとのことです。3月後半にマサチューセッツの高校等でオンライン授業中に不審者が乱入し授業を妨害したとのことです。口汚く冒涜したり、ポルノを流したり、教師の住所を叫んだりとかなり悪質です。さらに、ユーザーの許可なくカメラが有効化される脆弱性や、OSの資格情報を盗まれる脆弱性、Facebookアカウントを持っていないユーザーであってもデータをFacebookに送信されてしまうことなど、数々の問題も指摘されているようです。中国にデータが送信されたとのトロント大学の指摘もあり、台湾政府は公務での使用を禁止する通知もなされています。

Zoom社は4月8日に元Facebookでセキュリティの責任を務めたアレックス・サタモス氏をアドバイザーに招くと共に、通常の開発業務を中断し今後90日以内にセキュリティの改善を行うコミットしています。

私どもがZoomを使う時の留意すべき点を4つ挙げます。

  1. ミーティングのURL、ID、パスワードを公開しない。
  2. ミーティングをSNSでシェアしない。
  3. スクリーン・シェアリングをリミットする。
  4. ミーティングに参加予定のメンバーが全員入室したら、それ以降のメンバーが参加できないようにクローズする。

以上、“Zoom”について触れてみました。

※文中に記載のZOOMの機能、利用方法等は2020年4月14日時点のものです

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